2014年8月14日、米国のニューメディア・コンソーシアム(NMC)が「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2014年図書館版(Library edition)を公開しました。ドイツ国立科学技術図書館(TIB)、スイス連邦工科大学チューリヒ校図書館(ETH-Bibliothek)の協力により作成され、IFLA WLIC 2014のセッションで公開が発表されたとのことです。図書館版のレポートは今回が初めてとなるとのことです。
レポートでは、大学図書館における技術の採用を促進するトレンドとして、短期的、中期的、長期的な観点から下記の6つが挙げられています。
・1年から2年:「研究データ管理」「モバイルコンテンツと配信の優先順位」
・3年から5年:「変化する学術レコード」「研究コンテンツへのアクセシビリティの促進」
・5年以上:「技術、規格、インフラストラクチャーの絶え間ない進歩」「新しい形の学際的な研究」
また、今後5年間に大学図書館に影響を与えると考えられるテクノロジーについて解説されており、主流となるまでの期間別に下記の6つのテクノロジーが挙げられています。
・1年以内:「電子出版」「モバイルアプリ」
・2年から3年以内:「計量書誌学と引用にかかる技術」「オープンなコンテンツ」